章1-第3

 

聴:


 

踊る三毛猫

むかしむかし、あるところに、三毛猫を可愛がっている三味線ひきのおばさんがいました。
 ある日の事、三毛猫に踊りを教えてみようと思ったおばさんは、いろりに鉄鍋をかけて、その中に三毛猫を座らせました。

踊る三毛猫

 それからいろりに少しばかりの炭火を入れて、猫の足がやけどしないぐらいに温めました。

踊る三毛猫

 鍋の中が熱くなってくると三毛猫は思わず立ちあがり、すかさずおばさんが鳴らし始めた三味線に合わせるように、熱くなった手足を動かして踊る格好をしました。
「そうそう、上手、上手」
 おばさんは猫が手を上げるとピン、足を跳ねるとトン、手足を下ろすとシャンと、上手に三味線をならしました。
 こうして少しずつ練習を重ねていると、しまいに三毛猫は三味線の節を覚えて、鉄鍋の中に入れなくても一人で踊るようになりました。
 おまけに節に合わせて、
♪ニャ、ニャン、ニャー
と、可愛く言うのです。

踊る三毛猫

 この踊る三毛猫の噂はあっというまに広まって、あちらこちらから、ぜひ三毛猫の踊りを見せてくれと頼んでくるようになりました。
♪トン、トン、ピン、シャン
♪ニャ、ニャン、ニャー
 ところが、三毛猫があまりにもうまく踊り歌うので、それをねたんだ人たちが、

踊る三毛猫

「あの三毛猫は、化け猫だよ」
と、言い始めました。

踊る三毛猫

 それからはおばさんは三毛猫の踊りを人には見せずに、自分だけの楽しみにしたそうです。

 

おしまい

ふりがな

 

聴: 


踊る三毛猫

むかしむかし、あるところに、三さん毛もう猫ねこを可愛かわいがっている三味線しゃみせんひきのおばさんがいました。
 ある日ひの事こと、三さん毛もう猫ねこに踊おどりを教おしえてみようと思おもったおばさんは、いろりに鉄てつ鍋なべをかけて、その中なかに三さん毛もう猫ねこを座すわらせました。

踊る三毛猫

 それからいろりに少すこしばかりの炭火すみびを入いれて、猫ねこの足あしがやけどしないぐらいに温あたためました。

踊る三毛猫

 鍋なべの中なかが熱あつくなってくると三さん毛もう猫ねこは思おもわず立たちあがり、すかさずおばさんが鳴ならし始はじめた三味線しゃみせんに合あわせるように、熱あつくなった手足てあしを動うごかして踊おどる格好かっこうをしました。
「そうそう、上手じょうず、上手じょうず」
 おばさんは猫ねこが手てを上あげるとピン、足あしを跳はねるとトン、手足てあしを下おろすとシャンと、上手じょうずに三味線しゃみせんをならしました。
 こうして少すこしずつ練習れんしゅうを重かさねていると、しまいに三さん毛もう猫ねこは三味線しゃみせんの節ふしを覚おぼえて、鉄てつ鍋なべの中なかに入いれなくても一いち人にんで踊おどるようになりました。
 おまけに節ふしに合あわせて、
♪ニャ、ニャン、ニャー
と、可愛かわいく言いうのです。

踊る三毛猫

 この踊おどる三さん毛もう猫ねこの噂うわさはあっというまに広ひろまって、あちらこちらから、ぜひ三さん毛もう猫ねこの踊おどりを見みせてくれと頼たのんでくるようになりました。
♪トン、トン、ピン、シャン
♪ニャ、ニャン、ニャー
 ところが、三さん毛もう猫ねこがあまりにもうまく踊おどり歌うたうので、それをねたんだ人ひとたちが、

踊る三毛猫

「あの三さん毛もう猫ねこは、化ばけ猫ねこだよ」
と、言いい始はじめました。

踊る三毛猫

 それからはおばさんは三さん毛もう猫ねこの踊おどりを人ひとには見みせずに、自分じぶんだけの楽たのしみにしたそうです。

 

おしまい

 

 

 
 
 
 
 

 

 

 

 

NHẬN XÉT

 
 

 
 
 
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